さぼりろぐ

天命。
誰もが持っている、戦いの定め。
御屋形様が語るその弁は当人以外にはその真意が掴めません。
そして勝負は4回戦裏へ。

彼があり得ない勢いでルービックキューブをまわし続ける中、夜行さんはある日のことを回想。
幼少の彼と栄羽がテレビである二人の討論会を見ていたある時の記憶を。

人は自分で進むべき道を選びその先に今がある…と考えているが
実はただ初めから決まっている道を歩んでいるだけ…成功も失敗もなくただ全てが決まっていた。
そう唱えるは天命を見抜く千里眼を持つ女、蒼田絵子。
彼女のことを占い師、教祖…どう呼んだら良いのか分かりませんが、その力は政界やマスコミにも及ぶようです。

そんな強大な力を持つ彼女に真っ向から対立するのは、とある精神科医。
彼女の語る理屈を詭弁と切り捨て、あくまでも反論しますが彼女はそれをのらりくらりとかわします。

彼女は今まで姿を消していたそうですが、この討論会に参加するためにふらっと世間に舞い戻りました。
それが自身に恨みを持つ観衆たちの前でも…
戦うために、己の天命のために。
そう語る身重の彼女の額には一つのほくろが…

彼の人格形成に大きく影響を与えたであろう天命論。
しかし貘さんはそれをあっさりと切り捨てました。
実に彼らしいですね。

こうして4回戦裏が始まりましたが
貘さんが再び御屋形様の前に現れようとした瞬間、彼は既に振り向いていました。
そして堂々のチェック成功。

御屋形様が見ている貘さんの天命はどのような形をしているのか…


思わぬ形で御屋形様の出自を垣間見ることとなった今回。
何も知らないで見れば蒼田の言うことを鼻で笑う人もいるかもしれませんが
あの彼と関係がある人間だと分かれば彼女の印象もがらりと変わりますね。

貘さん一辺倒の流れを一気に抑えた4回戦裏。
5回戦ではどのような展開になるのでしょうか。
次号に期待!

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嘘喰い(46): ヤングジャンプコミックス